17 May 2016

チェルシー薬草園(Chealsea Physic Garden)


テムズ川のほとりにある小ぢんまりとしたガーデン、チェルシー薬草園に行ってきました。
到着したときに運良く無料のガイド・ツアーが始まるところだったので、散策の前に参加することに。


1673年に設立されたこちらのガーデン、その歴史はキュー・ガーデンより古いそうで。
さほど広くない園内に約5000種類の植物が植えられています。


 薬草園、というだけに植えられている植物は主に薬効のある(または、あると信じられていた)植物や食べられる植物。
若干地味ながらも、よーく見ると可愛らしい花が咲いてたりします。
 何より世界中から集められた薬草の説明書が興味深いのですよ。


たとえば、こちら。
おそらく英国中の庭に植えられているアルケミラ。我が家にもあります。
17世紀には「重力に抗えなくなってきた乳房を押しとどめる効果」があると思われていました。
ガイドさんによると、そのような効果はないそうですが(がっかり・笑)。



Delphinium grandiflorum

Acaena novae-zelandiae
欲しい!と思ったけど野草でかなり増えるそう。

Boronia heterophylla


種類ごとにまとめられた温室も結構な数ありました。
ちなみに背景の建物はチェルシーの住宅街。薬草園を借景できるなんて、いいいですねぇ。

サボテンと食虫植物の温室に、毛糸玉のようなサボテンが!


園内のほぼ中央に位置する池とその周囲のロック・ガーデンは1773年完成。
英国内で公開されているロック・ガーデンでは、最古のものです。
写真中央の岩はロンドン塔の一部だったもの。
ロック・ガーデン建設当時、ロンドン塔が改修工事をしていて、
費用を安く抑えるために「その岩ちょーだい?」と聞いてみたところ、「いいよ」となったそう。
他にはアイスランド探検に行った人が持ち帰った黒い岩も使われています。

チェルシー薬草園、今回初めて行ったのですがロンドン中心部とは思えない静かな庭でした。
周りをぐるりと塀で囲まれていて、秘密の花園のよう。
今回は利用しませんでしたが、カフェのサラダがなかなか美味しそうでしたよ。


Chealsea Physic Garden
66 Royal Hospital Rd, Chelsea, London SW3 4HS

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