29 May 2016

RHS チェルシー・フラワーショー ② ショー・ガーデン 其の一

さて。
午後からはガーデンを回ったのですが、時間の経過とともに入場者が増えて、とにかくすごい人、人、人!
朝到着してすぐにガーデンを見に行くべきでした~。今後の教訓ですな。 

The Telegraph Garden, designed by Andy Sturgeon

ベスト・ショー・ガーデンを受賞した The Telegragh Garden。



The Winton Beauty of Mathmatics Garden, designed by Nick Bailey

個人的に一番ぐっときたのが、こちらのガーデン。
デザイナーの Nick Bailey さんは、先日訪れたチェルシー薬草園でヘッド・ガーデナーをされているそう。


この色合わせ、自分では思いつかない!
ゲウムとツブツブしたオーナメンタル・グラスの組合せがツボだわ~。
茶色いアイリスは Iris 'Kent Pride'。この色のアイリス、多くのガーデンで使われてました。 

下の写真のアプリコット色の花はカレンデュラ。欲しい!

このガーデンは「すべての植物の活動は数学的アルゴリズムに基づいている」ということを表しているそうで。
数学アレルギーのワタクシには、そのコンセプトを理解することはできませんでしたが。。。 


このガーデン、シルバーギルト(金メッキの銀)メダルを受賞したのですが、我々の近くにいたおばさまによると、
「あの階段の安全性に疑問がある、ってことでゴールドを逃したのよ」
何をするにも安全基準(Health & Safety)が厳しく追及される英国、周りの人たちが一斉に
「こんなところにまで Health & Safety を持ってくるなー」
とブーブー言っておりました(笑)

セレブ・ガーデナー(右)がコンポストをかき混ぜる実演をしておりました。
この方、義父によると「テレビに出てるガーデナーの中で一番美人」だそうですよ。

28 May 2016

RHS チェルシー・フラワーショー ① グレート・パビリオン

エリザベス女王の90歳のお誕生日を祝う展示。

今年も行って参りました、チェルシー・フラワーショー。
今回はガーデニング歴60年超(!)の義父と一緒に。
わたしは昨年と同じ15時半入場で良いかな、と思っていたのですが、義父の
「人生最後のチェルシーかも」
という言葉に押されて2日目の1日券を購入。
朝8時半から約10時間、みっちりと堪能いたしました。
矍鑠とした英国人のじいさんの後ろをヨロヨロと付いていく東洋人の女を見かけた方、それ、わたしです(笑)

好天に恵まれている今年のフラワーショー(本日最終日)。
が、我々が行った2日目のみ曇り空で冬のような気温(最高気温15度)だったのですよ。
なので、到着後、屋内で多少暖かいであろうグレート・パビリオンを見学することに。


趣向を凝らした種苗会社の展示を回ってウィンドウ・ショッピング♪

Scilla peruviana

Verbascum 'Merlin'
  
左から Flaming Spring Green、Elegant Lady、Sorbet。
来春、このうちのどれかをお迎えしたい。


 パビリオン中央付近の Hillier Nurseries の展示。
屋内に池のある庭を作るとは!

Cornus florida 'Cherokee Chief'

この庭でゴールド・メダルを獲得したデザイナーの Sarah Eberle さん。
これでチェルシーの全カテゴリーでゴールド・メダルを獲得したことになるのだとか。


イングリッシュ・ローズでお馴染み David Ausutin。


今年の新作は、ロアルド・ダール生誕100年を記念した Roald Dahl (写真左)と Imogen(写真右)。
Roald Dahl のアプリコット色のコロンとした花がツボだわ~。
Imogen の淡いレモン・イエローから白へのグラデーションもステキ。
ツルバラの新作、チェックし忘れました(がーーーん)


ぐっすりと眠れそうなラベンダーのベッド。
ケント州にあるナーサリー downderry nursery の展示です。

左から Lavandula 'Ballerina'、viridis、'Van Gogh'。


義父が高山植物好きということで、高山植物のナーサリーの展示をいくつか見学。
これまで特に注目したことがなかったのですが、よく見ると可憐で可愛らしい花が山盛り。
どちらかというと地味な花が好きなワタクシ、すっかり魅せられました。
我が家にもミニ・ロックガーデン作っちゃおうかな。。。


 最後に義父の従妹たちが経営する Robinson Seeds & Plants を訪ねました。
マンモス野菜で有名なナーサリー。
後ろのほうに「竹竿?!」というような立派なリークがあるの、わかります?

ここまでで、早くも時刻はお昼時。
腹ごしらえをして、外のガーデンを巡るといたしましょう。

21 May 2016

いろいろ満開

一瞬夏がやって来たかのようだった英国南東部。
今週はまた気温が下がって小寒いです。
聞くところによると、今月末から猛烈に暑くなるようですが。。。


家の正面に植えられている藤が見頃です。


今までで一番花数が多いかも。
写真右上の濃いピンクの花はツルバラ。例年よりも若干開花が遅い感じ。


 チョイシアが満開。
少々樹形がとっ散らかって来ました。花後に要剪定ですな。


シャクナゲも見頃を迎えています。

 薄ピンクのシャクナゲの下に植えられているアマドコロ。
ちょっと窮屈そうなので、場所を変えようと思いつつ今に至っております。
来春には別の場所に移そう!
 

前庭にあるアセビ。
ずっと名前が分からなかったのだけど、最近判明しました。
これで、ちゃんとお世話できます♪
白いベル型の花と赤い若葉の色合いが気に入ってます。

 毎年、レンガの隙間から伸びてきて花を咲かせるコチラの植物。
カンパニュラの仲間?

だんだん庭が賑やかになってきて、庭仕事にも精が出ます~。

17 May 2016

チェルシー薬草園(Chealsea Physic Garden)


テムズ川のほとりにある小ぢんまりとしたガーデン、チェルシー薬草園に行ってきました。
到着したときに運良く無料のガイド・ツアーが始まるところだったので、散策の前に参加することに。


1673年に設立されたこちらのガーデン、その歴史はキュー・ガーデンより古いそうで。
さほど広くない園内に約5000種類の植物が植えられています。


 薬草園、というだけに植えられている植物は主に薬効のある(または、あると信じられていた)植物や食べられる植物。
若干地味ながらも、よーく見ると可愛らしい花が咲いてたりします。
 何より世界中から集められた薬草の説明書が興味深いのですよ。


たとえば、こちら。
おそらく英国中の庭に植えられているアルケミラ。我が家にもあります。
17世紀には「重力に抗えなくなってきた乳房を押しとどめる効果」があると思われていました。
ガイドさんによると、そのような効果はないそうですが(がっかり・笑)。



Delphinium grandiflorum

Acaena novae-zelandiae
欲しい!と思ったけど野草でかなり増えるそう。

Boronia heterophylla


種類ごとにまとめられた温室も結構な数ありました。
ちなみに背景の建物はチェルシーの住宅街。薬草園を借景できるなんて、いいいですねぇ。

サボテンと食虫植物の温室に、毛糸玉のようなサボテンが!


園内のほぼ中央に位置する池とその周囲のロック・ガーデンは1773年完成。
英国内で公開されているロック・ガーデンでは、最古のものです。
写真中央の岩はロンドン塔の一部だったもの。
ロック・ガーデン建設当時、ロンドン塔が改修工事をしていて、
費用を安く抑えるために「その岩ちょーだい?」と聞いてみたところ、「いいよ」となったそう。
他にはアイスランド探検に行った人が持ち帰った黒い岩も使われています。

チェルシー薬草園、今回初めて行ったのですがロンドン中心部とは思えない静かな庭でした。
周りをぐるりと塀で囲まれていて、秘密の花園のよう。
今回は利用しませんでしたが、カフェのサラダがなかなか美味しそうでしたよ。


Chealsea Physic Garden
66 Royal Hospital Rd, Chelsea, London SW3 4HS

11 May 2016

春の花、開花中

週末から夏のような陽気が続いた英国南東部。
昨日、今日とまとまった雨が降って庭の緑がグッと濃くなりました。

球根以外の春の花がボチボチと開花しております。


紅葉の花。
紅葉がこんな風に花を咲かせるなんて、自分でお世話するまで知りませんでした~。


ケマンソウ(タイツリソウ)。
前住人の置き土産だった鉢植えを昨年地植えに。
1年でグッと大きくなって、花数も増えました~。
パカッと開いたところから下がってる白い部分に、ほんのりと色が付いているのがツボ。
花が白いのも欲しい。

ユーフォルビア

エリシマム(Erysimum Bowles Mauve)。
ほぼ1年中咲いてます。


白樺の花。
地面にポトリと落ちてくるのですが、一瞬、芋虫?!とドキッとします(笑)


西洋オダマキ。
自然交配種がこぼれ種で絶賛増殖中。
赤ずきんちゃんのおばあさんの帽子みたい。

 
芝生にデイジーが。
雑草なのだけど、かわいいのでそのままに。

前庭の芝生が半分近く苔に覆われてしまったので、先月末、初めて硫酸鉄を撒いてみました。
が、黒くなった苔の亡骸を熊手で取り除くのに往生しました~。
こちらの商品 https://www.amazon.co.uk/gp/product/B009E7E3US/ref=ox_sc_act_title_2?ie=UTF8&psc=1&smid=A3952FNEXHZCO0 は、苔を退治して、さらにバクテリアが苔を食べちゃうそうで、楽ちんな感じ。
結構いいお値段だけど、来年要検討ですな。

 
斑入りのギボウシ(Hosta 'Francee')の芽。
渋い紫色!

9 May 2016

チューリップ

色鉛筆で色を塗ったよう。

昨秋に球根を植えたチューリップがすべて開花しました。

Tulipa Spring Green

一番のお気に入りがコチラ。


 グリーンからクリーム色そして白へ、というグラデーションの花弁にモーヴ色の雄しべ、
という色合いが堪りません!

八重咲きの Double You。2年目。

ヒヤシンスと一緒に咲くはずだった早咲きの Tulipa Beauty Queen。
ヒヤシンスがとっくに終わってから開花。。。


アプリコット色が可愛らしいコチラ、何だっけ?
 

  毎年、遅咲きのチューリップと同じ時期に咲くこちらのピンク色の花。
何だろう?

勿忘草がすごい勢いで咲いてます。
宿根草の芽が出てきているし、庭が勿忘草だらけになっても困るので3日がかりで(!)全部抜きました。
密集している根元が SS 軍団(ナメクジ・カタツムリ)の巣窟になっていて、ギャーーー、でありました。
先日の BBC ニュースによると、昨夏の長雨に観測史上最も暖かだった冬が重なって、今年はナメクジの大量発生が予測されているそう。むむむー。