31 May 2015

RHS チェルシー・フラワーショー ③

Home: Personal Universe Garden, designed by Fuminari Todaka

「フレッシュ・ガーデン」のエリアで、
和風な庭だなぁ、と思ったら日本からの出展でした。

日本の里山を意識した植栽で、「家族で寛げる庭」がテーマだそう。
確かに和みます。
中央の滝に目が釘付けに。

Dark Matter Garden for the National Schools’ Observatory, designed by Howard Miller Design Ltd

こちらはベスト・フレッシュ・ガーデンを受賞した庭。
何やらSFチックなこの庭は、宇宙の神秘「暗黒物質」を表現しているそうで、
若い人たちに天文学をとおして科学技術に興味を持ってもらおう、という取り組みの一環なのだとか。


 ふんだんに竹を使った植栽。
デザイナーの方は竹使いで有名らしく、「バンブーマン!」と声を掛けられていました。

The Sculptor's Picnic Garden, designed by Graham Bodle

コンテンポラリー・アートの作品のようなこちらの庭、ベスト・アルチザン・ガーデンを受賞しています。

A Trugmaker's Garden, designed by Serena Fremantle & Tina Vallis

個人的にツボでした~、この庭。
トラッグ(かご)職人の庭です。


かわいらしい草花が植えられた花壇もさることながら、忠実に再現された工房がお見事。
かご作りの実演もあった模様。

Edo no Niwa - Edo Garden, designed by Ishihara Kazuyuki

チェルシーの常連、石原和幸氏の「江戸の庭」
庭作りが庶民にまで広がった江戸時代の庭、がテーマだそう。
緻密で一部の隙もない庭。美しい、の一言です。


こんな庭をボーっと眺めながら、お団子など頂きたい。。


フレッシュ・ガーデンの展示エリアにいたこの男性、
石の上に絶妙なバランスで別の石を乗っけておりました。
結構な時間をかけてバランスを取っていて、ピタリと乗っかった瞬間拍手喝采でありました。

25 May 2015

RHS チェルシー・フラワーショー ②

お次は、ひととおりショー・ガーデンを見て回ったのですが、
とにかく凄い人波なのですよ。
隙間を見つけてはすかさず入りこんで見学、という感じ。

The Beauty of Islam, designed by Kamelia Bin Zaal  

砂漠のオアシスのような庭。
アラビア文字のカリグラフィー、美しいですねぇ。


奥の方に写っている葉っぱがシルバーの木が見どころだそうです。
デザイナーのインタビューで名前を言っていたのにメモるの忘れた。。
この木はチェルシーの後、キュー・ガーデンへ行くそう。
 
The Cloudy Bay Garden, designed by Harry and David Rich

英国ガーデン界のアイドル・デュオ(?)リッチ兄弟がデザインした庭。
ステキな色使い。
こんな庭で白ワインのグラス片手に寛ぎたいわ~。


 写真上のサマー・ハウスが写真下のレールで移動するようになっています!
(すぐ後ろにいたおばさまに教えていただきました)
ちなみに、写真下の左側に写っている男性2人がリッチ兄弟です。

The Telegraph Garden, designed by Marcus Barnett

 こちらの庭は1920年代にオランダで起こった芸術運動「デ・ステイル」に着想を得てデザインされたそう。
 「デ・ステイル」って何?とググッてみたところ、モンドリアンのような絵画やデザインを生み出したグループだそうです。
確かに、ソファの後ろの壁がモンドリアン風。
長方形の花壇が整然と並んでいるんだけど、そこに植えられた植物が自由にリズムを造り出してるのが面白いですねー。

さて。ショー・ガーデンはこのくらいにして、アルチザン・ガーデンとフレッシュ・ガーデンに参りましょう。
長くなったので次回に続きます。。

24 May 2015

RHS チェルシー・フラワーショー ①


ガーデナーのメッカ、チェルシー・フラワーショーへ行って参りました!
初の巡礼でございます。
いやー、英国のガーデニング魂に圧倒されました。

わたしが取ったのは、RHS会員のみが入場できる2日目の午後3時半から入場できるチケット。
30分ほど前に現地に到着してみると。。


長蛇の列!

このフラワーショーは庭や植物が展示されているだけではなく、コンテストになっていて、
「ショー・ガーデン」「アルチザン・ガーデン」「フレッシュ・ガーデン」
の各部門に出展された庭が審査され、基準を満たしたものに
金、金メッキの銀、銀、銅のメダルが授与されるのです。
また、部門ごとのベスト・ガーデンも選出されます。

というわけで、入場後、まずは「ベスト・ショー・ガーデン」を受賞した
The Laurent-Perrier Chatsworth Garden
を目指します。

Designed by Dan Pearson

まるでどこかの森か高原をそっくりそのまま持ってきたかのような庭。
植物たちも植えられた、というよりは自然に生えてきたかのように馴染んでいます。


配置されている岩はイングランド北部にある邸宅 Chatsworth House の庭から運んできたそう。


 11年ぶりにチェルシーに参加したデザイナーのダン・ピアソン氏、
受賞のインタビューで
「今度はすぐ帰って来てくれますか?」
と聞かれて
「もうやりたくない」
とおっしゃってました(笑)

サラサドウダン(Enkianthus campanulatus AGM)。欲しい!

この庭の大部分はチェルシーの後、Chatsworth House の小川のほとりに移動するそうです。

19 May 2015

イングリッシュ・ブルーベルとスパニッシュ・ブルーベル


我が家の庭に植わっているこちらの花、
ブルーベルの仲間?
なんて思っていたところ、
よくお邪魔しているこちらのブログにブルーベルの記事が。
それによると、どうやらこれはスパニッシュ・ブルーベルのようで。


こちらが英国に自生しているイングリッシュ・ブルーベル。

手前がイングリッシュ・ブルーベルで奥がスパニッシュ・ブルーベル。

スパニッシュ・ブルーベルの方が繁殖力が旺盛、かつ自然交配が進んでいて
イングリッシュ・ブルーベルの数が減少しているそうです。

RHS のサイトにもイングリッシュ・ブルーベルの絶滅を防ぐため、
郊外の庭ではスパニッシュ・ブルーベルを育てないように、という記事が(コチラ→)。 

我が家も近くにブルーベルが自生している森があるので、 スパニッシュ・ブルーベルは抜くことにしました。
可愛らしい花なんですけどねぇ。。

15 May 2015

イザベラ・プランテーション


広大なリッチモンド・パークの一角にあるイザベラ・プランテーションに行ってきました。
丁度見頃のツツジ、サツキ、シャクナゲ。
圧巻、でありました。


この庭園には、1920年代に植物収集家 Ernest Wilson によって日本から持ち込まれた
クルメツツジ(花が小さめのツツジ)が50本植えられているそう。


園内には花のよい香りが漂っておりましたよ。


全体的に最盛期を少し過ぎたところ、という感じでしたが、
まだ蕾の株もあったので、もう少し楽しめるかな。



こちらは我が家のシャクナゲ。ここ数日で、ぼちぼち開花が始まったところ。

10 May 2015

チューリップの開花時期


ちょっと前まで昼間でも暖房が欲しい日が多かったのですが、ここ数日は暖かい日が続いています。
庭仕事、忙しくなってきました~。
昨日は花スグリを剪定。結構バッサリ行ったので来年花が咲くかドキドキしております。

さて、春に欠かせない花と言えばチューリップ。
大体4月頃咲くのかなーと思っておりましたが、RHS発行の「The Garden」4月号に
開花時期と品種の詳しい分類が載っていました。


今満開のこちらは「Lily-flowered Group」
ユリ型の花で、開花は4月から5月。


そして3日ほど前から開花が始まったこちらは「Double Late Group」でしょうか?
八重咲きで開花は4月末から5月にかけて。
ちなみに細長く伸びている葉は、3月頭に咲いていた小型のアイリスのもの。


そして失敗したのがこちらのコンテナ。
チューリップとムスカリの寄せ植え。
チューリップが「Single Late Group」の Tulipa Stunning Apricot なのに、その辺りまったく気にせず植えた結果、
ムスカリがとっくに終わってからチューリップが開花中という事態に。
同じチューリップをムスカリ、ヒヤシンスと組み合わせた寄せ植えもあるのですが、
枯れかけたヒヤシンスの葉に囲まれてチューリップが咲いております。トホホ。。

話変わって、ナメクジ退治のため先月散布したNemaslug。 
効果の程は、と言いますと。。


 写真上のホスタの新芽、結構食べられています。
が、同じ場所に植わっているアマドコロ、昨年は葉を食べつくされて無残な姿になってたのに、 ほとんど無傷。結構効いてる?
試しにビール・トラップを置いてみたところ、2日でナメクジとカタツムリが1匹ずつ捕獲されておりました。
Nemaslugの効果は6週間持続するそうなので、夏の終わりまでに何回か散布する必要があります。
経済的負担が大きいので、すべてNemaslugで対応、というわけにいきませんが、
 ビール・トラップやコーヒー出涸らしと併用、というのはアリ、かなぁ。


2本の古いリンゴの木。
枝が伸び伸びでエライことになってたので、この冬、庭師さんに剪定をお願いしました。
ら、思ってたよりバッサリ切られてて、大丈夫か?!と。
大丈夫でした。
たくさん蕾が付いてます♪

2 May 2015

八重桜満開


1週間ほど旅行に出かけて戻ったら、八重桜が満開でした!
小さな木なのに、沢山花を付けてくれました。
ここのところ気温の低い日が続いているので、もうしばらく楽しめそう。


花が咲いたのは桜だけではなくて、芝生にいくつかタンポポの花が。
芝生の上で裸足でゴロゴロしたい、ということで除草剤などは使わないことにしていて、
多少の雑草には目をつぶっているのですが、タンポポだけは見逃せない!
芝生でタンポポの花が咲いてると、「ガーデナー失格」の烙印を押されたような気がするんですよねー(笑)

ケマンソウ(Lamprocapnos spectabilis)

ツルバラの鉢で芽を出していたこちらの植物。
別の鉢に移して様子を見ていたところ、こんなかわいらしい花が咲きました!
この後、地植えに。
ケマンソウ、別名タイツリソウというそうで。英語での別名は Bleeding Heart。
こんなところにも文化の違いが出てますねー。

花壇で咲いていた謎の花。

バラに蕾が付き始めました!

紫がかったピンク色のブルーベル。


近所の森のブルーベルが満開。
3月にたまたま散歩していたときにブルーベルが沢山植わっていることに気付いて、楽しみにしていたのです。

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 もうひとつのブログ『town + country』では、旅行記を綴っています。春のブルガリアを旅してきました。