17 June 2019

RHS チェルシー・フラワーショー 2019 【ショーガーデン】

さて。フラワーショーの華、ショーガーデンから印象に残ったものを。
出展されているガーデンは、厳正な審査の後、ゴールド、シルバーギルト(金メッキの銀)、シルバー、ブロンズのメダルを授与されます。

The M&G Garden designed by Andy Sturgeon

ベスト・ショーガーデンを受賞した The M&G Garden。
デザイナーのアンディ・スタージョン氏は、ワタクシが3年前に訪れたチェルシーでもベスト・ショーガーデンを受賞しておりました。


とても3週間で作られたとは思えないほど、馴染みまくっているウッドランド・ガーデン。
敢えて色味を抑えた植栽が大人っぽくて素敵。

The Greenfingers Charity Garden designed by Kate Gould

難病に侵された子供たちとその家族が寛げる庭をホスピスなどに造っているチャリティが出展したガーデン。
黄色から白の優しい色合いを使ったロマンチックな植栽が目を惹きました。

The Resilience Garden designed by Sarah Eberle
こちらのガーデンは気候変動に対応した庭づくりを提唱。
ガーデンが乾燥したエリア、湿ったエリア、水辺などに分割されていて、それぞれの特性に応じた植栽になっています。

給水塔のガーデンオフィスが意外にしっくりと馴染んでますねぇ。
ペレニアル・フラックスと宿根ジギタリス(多分)の組み合わせがツボ。


The Morgan Stanley Garden designed by Chris Beardshaw

比較的フォーマルなガーデン。
左手の立派な松に度肝を抜かれました。どうやって運んだんだろう??

The Welcome to Yorkshire Garden designed by Mark Gregory

ナローボートが行き交う運河と水門を再現したこちらのガーデン。
庭というより、風景を切り取って持ってきたような。
ある意味、こういうガーデンを見られるのがチェルシーの醍醐味ですねぇ。

運河脇のコテージの植栽。まさしくコテージ・ガーデン!

こちらのガーデン、一般の人々の投票でベスト・ショーガーデンに選ばれておりました。

The Dubai Majlis Garden designed by Thomas Hoblyn

こちらのエキゾチックなガーデン、なんとアラブ首長国連邦のドバイがスポンサーです。
それぞれのガーデンでは、ちょっとしたパンフを配っているのですが、ここのが一番豪華でした(笑)


フォーマルな庭なんだけど、植栽はナチュラル。
アプリコット色の壁が効いてます。

The RHS Back to Nature Garden designed by HRH The Duchess of Cambridge
with Andree Davies and Adam White

こちらのガーデン、ショーガーデンではなく、特別に出展されたもの。
デザインには英王室のキャサリン妃が関っておられます。
緑の中で過ごすことが如何に心と身体に良い影響を与えるか、がテーマのウッドランド・ガーデン。
子供たちが楽しく遊べる仕掛けが盛りだくさん。

チェルシーではスポンサーや招待客以外、出展されているガーデンに入ることができないのですが、こちらのガーデンは一般に開放されていました。


並んで待つこと30分(!)
そこにはステキな森が広がっておりました。


拙庭の日陰部分の植栽を考え中、ということもあって、非常に参考になりました。

さ、お次は小規模なガーデンへと参りましょう。

11 June 2019

RHS チェルシー・フラワーショー 2019 【グレート・パビリオン】


3年ぶりにチェルシー・フラワーショーに行って参りました~。
午後3時半入場のチケットで行ったのですが、みっちり4時間以上見て回って沢山のインスピレーションをもらいました(正直、時間足りなかった!)。

まるでショー・ガーデン。
ガーデンセンター Hiller の展示。

まずはインスタに載せなかったグレート・パビリオンから。
ガーデンを見て回った後に寄ったので相当疲れていたのですが、各種苗会社の展示に新たなアドレナリンがビューっと吹き出ましたよ。

こんなホワイト・ガーデンもステキ

Calycanthus raulstonii 'Hartlage Wine'
「中国原産のナツロウバイと、北アメリカ原産のクロバナロウバイの交配種」だそうで。スペースがあればお迎えしたい!


フラワー・アレンジのエリアはじっくり見られなかったのですが、この壁紙にような展示が目を惹きました。


クレマチス専門店の展示。
クレマチスが砂浜の釣り船に植えられています。
船の周りには海藻も。
この発想、どこから出てくるんでしょうね!


ナチュラルなコテージガーデンを目指しているワタクシ。
こちらの Hardy's Cottage Garden Plants の植栽、大いに参考になりました。

Physocarpus opulifolius 'Lady in Red'
テマリシモツケ レディインレッド

今年のトレンドカラーは「赤」のようで、ガーデンでもグレート・パビリオンでも効果的に使われた赤色に目が行きました。

ハートを鷲掴みにされたエアープランツの展示

というわけで、お次はショーガーデンへと参りましょう。

13 May 2019

今年のチューリップ 2019


昨秋にせっせと球根を植えたチューリップが咲き揃いました。
備忘録として記録をば。

Tulipa greigii 'Pinocchio'

3月初旬に最初に開花した原種系のピノキオ。
芝生の中で咲いたら可愛いかも、と30個ほどの球根を前庭にせっせと植えたのでした。
が、咲いたのは3/1ほど…。
来年、咲いてくれるでしょうか?

Tulipa hageri 'Little Beauty'

こちらも原種系のリトル・ビューティ。
咲き始めはその名のとおり、とても愛らしいのですが、


陽に当たると小悪魔っぽい(笑)

Spring Green

植えっぱなしのスプリング・グリーン。
2年目ですが、綺麗に咲き揃ってくれました。
何年咲き続けてくれるのか、温かく見守りたいです。


寄せ植えにしたクイーン・オブ・ナイトとエゴ・パロット。
アプリコット色のハズのエゴ・パロットがショッキング・ピンクで仰天いたしました。
球根を買ったガーデンセンターに問い合わせたところ、違う球根が届いていたことが判明。
まぁ、これはこれでアリですよね。

Doll's Minuet

マゼンタに紫がかった緑色のラインがステキ。
花びらが踊っているよう。

Copper Image

ドールズ・メヌエットと合わせて植えたコッパー・イメージ。
微妙な色合いにウットリ。

5月前半まで、拙庭の主役はチューリップです。
早くも来年に向けての妄想を開始しております。

11 May 2019

シーズン初のウィズリーへ


先月末のこと。
今シーズン初の RHS ガーデン・ウィズリーへ。


植えっぱなしで自然に増やしているというカマシア。



アルパイン・ハウスの外にあった鉢。
これなら、狭い場所でも楽しめますね♪


入口にあった「本日の見頃情報」にシャクナゲ、ツツジがきれいに咲いているとあったので、普段あまりじっくり見ないウッドランド・ガーデンをじっくり散策しました。


木に誘引されたクレマチス モンタナ。
ワイルドでいいですねぇ。


花盛りの森。
結構広くて良い運動になりました(笑)

新緑が眩しい!

椿もまだ綺麗に咲いていました。


RHS Garden Wisley

27 April 2019

チューリップ パラダイス【キューケンホフ公園】その2

キューケンホフの球根は種苗会社が提供しているらしく、区画ごとに会社のプレートがあって、ほぼすべての植物に名札が付いておりました。

というわけで、気になった植物(主にチューリップ)の備忘録を…。

Sambuca

Silverstream
同じ品種とは思えない色のバリエーション!

Hilde


園芸種の走り、のような古い品種も植えられていましたよ。
上から Red and Yellow (1595年)、Silver Standaard (1760年)、Double (1830年)。
美術館にある静物画に描かれているチューリップ、実際の姿はこんな感じだったのでしょうね~。

Striped Crown
チューリップの概念を覆す花形

Drumline

Brasil

Pink Sunrise
パールのような色合いがステキだったムスカリ

上:Royal Maus
下:Dark Dimension
このダークカラーのヒヤシンス、欲しい!

園内には小鳥や小動物(豚とか!)もいましたよ。

一度は訪れたいと夢見ていたキューケンホフを堪能できて大満足。
また行くことがあれば、ランチ持参で訪れたいです(園内のカフェは値段とお味のバランスがムムム…)。


Keukenhof

25 April 2019

チューリップ パラダイス【キューケンホフ公園】その1


チューリップの聖地、オランダはキューケンホフ公園へ行って参りました~!



予想を超える絶景にアドレナリンが噴出して、最初の小一時間ほど挙動不審だったワタクシ(笑)


今回はロッテルダムを拠点にして、キューケンホフまでの電車、バス、入場料がセットになったお得なチケットを使いました。
このチケット、キューケンホフ公園のサイトで色々とリンクをクリックしないと出てこないので、要注意です。


ギリギリ桜が残っていて、チューリップとの共演を見ることができました~。


他の球根植物も沢山植えられていて、色々とインスピレーションをもらいました。



32ヘクタール(東京ドーム約6.8個分!)の園内に、700万個を超える球根が植えられています。
これ、40名のガーデナーが毎年手で植えているんですってよ!

新緑が眩しい!

まだまだ蕾が沢山ありました。
期間中いつ訪れても楽しめるようになっているんでしょうね。


滞在時間6時間、歩きに歩きました~。
4か所の屋内展示は体力の限界がきて全部見ることができませんでした。
が、チューリップ栽培にまつわるトリビアは大変興味深かったです。
チューリップの新品種は受粉から開花までに5年、そこから選別されて、実際に球根が販売されるまでに25年かかるんだとか!

さて。園内の球根植物にはすべて名札が付いておりました。
最初の興奮が落ち着いた後は、来春に向けたウィンドウショッピングに励みましたよ。
次のポストでは気になったチューリップを紹介しますね。

公園の外に広がる球根畑