31 July 2016

真夏のウィズリーへ


先週末のこと。
夏真っ盛りのウィズリー・ガーデンに行ってきました。


ボーダーには色とりどりの夏の花たちが。

Actaea simplex (Atropurpurea Group) 'Brunette'
濃い色合いが花壇のアクセントに良さそう。

この日、一番心惹かれた花。
Agapanthus 'Windsor Grey'


 この夏のウィズリーは、「宇宙で植物を育てる」をテーマにしたイベントを開催中。
夏休みの自由研究に良さそうですねぇ。

さて。お次はローズ・ガーデンへ。
昨年、丹念にチェックしたハズなのですが、さらに気になるバラたちが。。。

Rosa Strawberry Hill 'Ausrimini'
その名のとおり、イチゴの様な蕾が可愛い!

Rosa Lyda Rose 'Letlyda'
ツルバラのようなシュラブ・ローズ。


ローズ・ガーデン内は宿根草も花盛り、でありましたよ。
咲き乱れるエキネシア、羨まし~!
我が家の庭にも2株植えたのですが、SS軍団の餌食になって、1つはお亡くなりになり、もう1つは開花まで辿り着けず(涙)

Rosa Aphrodite 'Tan00847'
磁器の様な質感のピンクがステキ。

Rosa Belle Epoque 'Fryyaboo'

Rosa Comte de Champagne 'Ausufo'
黄色の花が咲き進むとほぼクリーム色に。


ウォーター・フィーチャーが涼しげなカントリー・ガーデン。

絶妙な色と形の組合せ。参考になります。

いつ行っても見どころ満載なウィズリー。
たくさんの刺激を受けて、俄然やる気になって帰途に就いたのでした。 


RHS Garden Wisley
Woking, Surrey GU23 6QB
Tel: 0845 260 9000

28 July 2016

畑の様子など

今日は久しぶりに雨が降って、植物たちもホッと一息ついている感じ。


3日前に種蒔した水菜。
もう芽が出てきました!

この隣に青梗菜を蒔いたのですが、こちらもチラチラ発芽しております。


先月頭に青紫蘇の種を蒔きました。
芽が出てきたのですが、何だかいろんな芽が混在しています。
もう少し大きくなるまで様子見ですな。。。


昨夏、日本から遊びに来た友人が苗を密輸(笑)してくれた茗荷。
育ってます~。
これから子が出来るかどうか見守りたい!


アルケミラ・モリス。
雨上がりの姿が一番美しいですね。


ジャスミンの開花が始まりました。
ジャスミンが咲くと、夏の折り返し地点を迎えたな、という気がします。

25 July 2016

躍動する庭 グレート・ディクスター


今月頭のこと。
ずっと訪れてみたかったグレート・ディクスターへ行ってきました!

グレート・ディクスターは、園芸家でガーデン・ライターだったクリストファー・ロイド氏が暮らした邸宅、そして彼が作り上げた庭です。
ロイド氏亡き後は、ヘッド・ガーデナーのファーガス・ガレット氏率いるチームが当時と同じ方法論に基づいて庭を管理しています。



15世紀半ばに建てられた邸宅の入り口部分。
上の張り出し部分が傾いているの、わかります?歴史を感じさせますねぇ。


向かって左側はクリストファー・ロイド氏の父上がエドウィン・ラッチェンスという著名な建築家に依頼して設計されたもの。
この部分は、ここでガーデニングを学ぶ生徒さんたちの宿舎になっているそう。
こんなところで寝泊まりしながらガーデニングだなんて、素敵すぎる!


ピンクと赤を組み合わせた植栽。
絶対に避けたい組み合わせなのに嫌味なくまとまっている!


まずはピーコック・トピアリー、ハイ・ガーデン、オーチャード・ガーデンと名付けられたエリアを散策。


これがもう、植物がうっそうと生い茂っていて。
一応通路らしきものがあるのですが、植物に覆われていて、道なき道を行く感じ。


一見無秩序に見えるのですが、実はどこを切り取っても絵になるのですよ!
前を向いても、少し進んで振り向いても絵になる景色が広がっているのです。

そして耳元では常にミツバチの羽音がブンブンと。
 なんというか、エネルギーに満ち満ちています。


 ラッチェンスがデザインしたサンク・ガーデン。


ここはピンク系のお花メインで可愛らしい感じ。




ウォール・ガーデンのコンテナたち。
こんな風にいろんなサイズのコンテナを並べてみたい!

ロング・ボーダー


ロング・ボーダーの向こう側に広がっていたメドウ。
この草原の風景、英国の夏の原風景ですねぇ。

グレート・ディクスター、原色が多用されていて色彩の洪水、といった趣の庭でした。
自分の庭に取り入れたいか、と問われると、うーーーん、という感じ。
だけど、植物が活き活きとしていて、どこを切り取っても絵になる素晴らしい庭だと思います!


Great Dixter House & Gardens
Northiam, Rye, East Sussex TN31 6PH
Tel: 08457 48 49 50

19 July 2016

7月の庭

手前から Physostegia virginiana Crown of Snow、Astilbe Peach Blossom、Penstemon 'Blackbird'

ずーーーーっと冷たい雨が降り続いていた英国南東部。
一昨日、突然夏がやって来ました。
そして今日は最高気温30度超え。暑過ぎて、庭仕事どころではありません。。。
ぐったりしている植物もいるので、昨日、今日と今年初めての水遣りをしました。

Dahlia 'Wizard of Oz'

昨年から育てているお気に入りのポンポン・ダリア。
前庭と裏庭に植えていて、これは前庭のもの。
本来はソフトピンクの花が咲くらしいのですが、アプリコット色の花が咲いています。
これはこれで可愛いので無問題。

昨年は春に球根を地植えしたのですよ。
で、SS軍団(ナメクジ・カタツムリ)の猛攻に遭い、9月に入ろうかという頃にやっと開花したのでした。
今年は、春に鉢植えにした球根を室内で育てて、ある程度大きくしてから地植えにしました。
その甲斐あって、昨年よりずっと元気な姿で7月頭に開花♪
今後はこの手で行こうと思います!

Dahlia Tsuki-Yori-No-Shisha

こちらは、この春『月よりの使者』という風流な名前に惹かれて球根を購入したダリア。 
直径20cmほどの大きな花が咲きました。

上:Cephalaria gigantea
下:Scabiosa atropurpurea Beaujolais Bonnets

スカビオサの開花が始まっています。
写真下の Beaujolais Bonnetsは、昨夏にどこかの村祭りで格安で売っていた苗を手に入れたもの。
ぐんぐん成長して、早くも最大サイズに到達しそうです。

Campanula punctata rubriflora

こちらのカンパニュラも上のスカビオサと同じ村祭りで購入したもの。
当時すでに花を付けていました、プラム色の。
今年、まったく違う色の花が咲いてビックリ。
あまり日当たりの良くないところに植えているからでしょうか?

Veronica 'Royal Candles'

 2年半前に今の家に越して来て初めて買った苗のうちの1つ。
プラグ苗だったのですが、当時、プラグ苗というものを知らなかったんですね~、ワタクシ。
通販で値段の安さに惹かれて買って、到着した苗の小ささにビックリしたのでした(笑)
今年はググッと成長して、たくさん花を付けてくれました。

左上から時計回りにグースベリー、にんにく、ラズベリー。

あれこれ収穫も始まってます。
にんにくは長期間場所を取る割に出来がイマイチでしたねー。
安く手に入ることだし、次は高価な野菜や畑の彩りになる野菜を育てようと思います!

15 July 2016

ラベンダー・スペシャリスト Downderry Nursery


ケント州にある Downderry Nursery に行ってきました。
今年のチェルシー・フラワーショーでラベンダーのベッドを出展していたナーサリーです。


こちらのナーサリー、壁で囲まれたウォールド・ガーデンになっているのですよ。
実際に植えられているラベンダーの様子を見ながらお買い物できるようになっています。
いや、お買い物しなくてもラベンダーの香りに包まれて寛げるよう、あちこちにベンチが配置されています。

壁の向こうに別のガーデンが、と思いきや鏡でした~。

このバスケット、手作りで、2005年のハンプトンコートパレス・フラワーショーに出展したものと同じデザインなのだそう。

駐車場から一面のラベンダー畑がチラリと見えます。この畑は立ち入り禁止。


この日の戦利品。
左から L. angustifolia 'Blue Mountain White'、L. 'Ballerina'、L. 'viridis'。
白いラベンダーとチェルシーでチェックしていたフレンチラベンダー2種。
フレンチラベンダーは-5度まで耐寒性があるものの、急激な気温の低下に弱いそう。
冬になったら天気予報を見つつ対応しなければ。
あと、花がらを摘むと次々咲くそう。

このナーサリー、近所にあったら夏中通っちゃいそう!
あ、でも木曜日から日曜日までしか開いていない(2016年7月現在)ので、お出かけ前に要チェックです。


Downderry Nursery
Pillar Box Lane, Hadlow, Tonbridge, Kent TN11 9SW
Tel: 01732 810081

12 July 2016

今年のバラ

拙庭の今年のバラ・シーズン、例年より若干遅く6月中旬間近に始まりました。

Desdemona

昨冬植えたデズデモーナ。
1年目からたくさん花をつけてくれました。現在1番花が終わったところ。
蕾はピンク。
開花するにつれてピンクがかった白、あるいはクリームがかった白へと変化して、満開の頃には真っ白になります。
特筆すべきはその香り!
「ミルラ」の香りと言うそうで、「ミルラ」のエッセンシャルオイルにフルーティさを足した感じ。
とおりかかるたびに鼻を突っ込んでクンクンしておりました。

Queen of Sweden

友人が Facabook に上げていた写真を見て一目惚れ。
リージェンツ・パークのバラ園で実物を見て「やっぱり、いいわー」と昨冬お迎えしたクイーン・オブ・スウェーデン。
小振りながらもいくつか花をつけてくれました。

Carolyn Knight

こちらも昨冬植えたキャロリン・ナイト。
一番のんびり成長していて、最近蕾が付いたところ。
アプリコット系の色が欲しいと思って選んだのですが、どんな色の花が咲くのか楽しみ。
「美味しそうな香り」がするそうなので、それもまた楽しみです。


前住人の置き土産のバラたちも無事開花しました。


昨年はほとんど花を付けなかったこちらのバラ。
今年はボチボチ調子よく咲いてます。
特に何をしたという訳ではないのですが。。。バラ道、まだまだ奥深いですな。


こちらのアプリコット色のバラ、薄いブルーのニゲラを合わせたら可愛いだろうな、と思って種を蒔いてみました。
が、ニゲラが咲き揃う前にバラの一番花が終わっちゃったという。。。
そして二番花の蕾が膨らみ始めた現在、ニゲラはすでに種。
開花時期を合わせるのって難しいですねー。
改めてプロのガーデナーさんたちに尊敬の念、です。

こちらの赤いバラと紫のヤグルマギクの組み合わせは、ヤグルマギクの開花時期が長いお蔭で良い感じ。

普段はどちらかと言うと地味な小花が好きなワタクシですが、バラは別格。
バラが咲くと英国の夏の到来を感じます(とは言え、まだ小寒いですが)。