24 June 2017

RHS チャッツワース・フラワーショー 2 【ガーデン】


フローラル・マーキーの隣には空気で膨らますビニール製の温室が。
これは、チャッツワース・ハウスの庭師だったジョセフ・パクストンが 1841 年に完成させた大温室を模したもの。
この日の前日は大嵐だったのですが、この温室の重しが吹き飛んで大変だったそう。

このフラワーショーでは、「ショー・ガーデン」の他に、審査対象にならず、自由に作ってオッケーという「フリーフォーム・ガーデン」がありました。

The Brewin Dolphin Garden, designed by Jo Thompson

こちらは、そのフリーフォーム・ガーデンの 1 つ。


背後に流れる川と見事に一体化しておりました。
自然で空気感たっぷりな植栽と錆びた鉄筋が意外にマッチしてますねぇ。

Add caption, designed by Tanya Batkin

こちらはショー・ガーデン。
都会の狭い土地で如何に庭造りをするか、は昨今のガーデニング界の一大テーマ。

このフレーム、面白いアイデア!

この問いに、スペースに合わせて可動式のコンテナを配置する庭、というユニークな回答を示しています。

Belmond Enchanted Gardens, designed by Butter Wakefield

こちらもショー・ガーデン。
柳を編み込んだフェンスがステキ。


「野原」という感じの自然な植栽。
柳のバスケットの丸いレイズド・ベッドに野菜や果物がギュッと植えられているのが面白い。
これ、我が家の狭い庭でも使えるかも?

Experience Peak District & Derbyshire Garden, designed by Lee Bestall MSGD

ダービシャーのピーク・ディストリクト(チャッツワース・ハウスの地元)をテーマにしたガーデン。
手前は牛がのんびりと草を食む草原、そして奥はダービシャーに点在するお屋敷のフォーマルな庭をモチーフにしています。


フォーマルな部分は、ボックスウッドに囲まれた花壇に定番の植栽。

The Marble and Granite Centre: Antithesis of Sarcophagi, designed by Martin Cook & Gary Breeze

こちらは石のキューブの中にある庭を覗き穴から鑑賞する、という一風変わったガーデン。


このガーデン、昨年のチェルシー・フラワーショーにも出展されてました。
が、あまりの行列の長さに挫けて覗けず仕舞いだったのです。
今回は、じっくりとすべての覗き穴を堪能。

今回のフラワーショー、駐車場に入るまでは大変でしたが、その後は広い敷地に人々が拡散したせいか、チェルシーのように押し合いへし合いすることなくゆったりと見て回ることができました。

Jackie Knight's Just Add Water, designed by Jackie Sutton

地元の岩を使った水の流れるロック・ガーデン。
まるで元々そこにあったかのように馴染んでいます。
奥のハンモックはいらないかな、という気がしますが。
周りに柵などがなくて、あらゆる角度から眺められるようになっていました。

Cruse Bereavement Care: 'A Time for Everything', designed by Neil Sutcliffe

今回一番印象に残ったガーデン。
難病と診断され、それを受け入れて最後の時を迎える患者本人と周囲の人々の旅路、という重たいテーマ。


しんと静かなのだけど、奥のシートがある辺りは明るい色使いの植栽になっていて、ずっと座っていたい感じ。


と、ここで時間切れ。
全部見ることはできず。というか、お屋敷も見るつもりだったのに、とてもそんな時間はなく。
チャッツワース・ハウスには、2015年のチェルシーでベスト・ショー・ガーデンを受賞したガーデンがあって、それを見るのを楽しみにしていたのに、それも叶わず(涙)

これは「また行くべし」ということですな。
次回は泊りがけで行きたいと思います!

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